2009年3月19日

卵白生活になったからまた卵黄の使い道としてクッキーを焼いています。
大量に大量に何百枚も焼き、人に配ります。
パティシエのように同じサイズの綺麗に揃った美味しいクッキーを焼けるのですわたし。

それは一昨年の秋頃、両国にあった「ベニサンピット」という劇場で
「スペインの芝居」という淳さんの舞台公演中、そのあかねクッキーは販売されていました。
洋服を作るのとは違うお客さんとの直接のやりとりや、その場の声を直に聞き、手作りのものが手と手を伝って真心こめて手渡しされる。 
今日は完売よ!の連絡や、明日は何クッキーにしようかな?の空想は短い期間だったけど本当に心温まる貴重な経験をさせていただいたと思っています。

あの頃はとにかく毎日届けなきゃと必死で、車で接触事故を起こしても「焼かなきゃならないんで帰してください」とお巡りさんに言ってたなあなんて思い出して最近また焼き始めていたら、TPT(シアタープロジェクト東京)のエリさんからお便りをいただきました。
何を隠そうここ近年で私がひと目惚れをしたとんでもなく可愛らしく素敵な女性がTPTのエリさん。ベニサン付近のコンビニで見かけ跡を付けて行ったらたまたま劇場に入って行かれた。女優さんなのかと思っていたらそうではなく、持って行ったクッキーを前に「売りましょうよ」「そうしましょうよ」ってトントン話が決まってしまった。そんな始まりでした。

その文化共有財産であったベニサンピットが今年一月末に閉鎖されたというのは聞いていましたが、第16回 読売演劇大賞芸術栄誉賞を受賞し、今後は横浜のBankART Studio NYKで上演をする場を得られたことを知り、人ごとではなく嬉しく思いました。
TPTの皆様、心よりおめでとうございます。

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