2009年3月10日

東京都美術館に出品した作品を見に行ってきました。
毎回思うことですが、字を彫る行程にはまず「書く」ことができてこそ。
そうかと言って上手な字を書くから良い刻字ができると言う訳でもなく、
職人並の木工捌きができても字体の善し悪しは隠せないという、
神経集中と、感覚的バランスと、力一杯の想いを込めた丁寧さと、
木へ対する感謝の気持ちが全て完璧でなくてはならず、
「書」よりも力強く逞しく「書」よりも繊細だと思った。



0 件のコメント: