2008年11月24日



とにかく物凄い人数分の合羽とツナギ、漁船に乗ったら地下足袋と脚絆までフル装備の海の水しぶきが飛んでいる様子の汚れやよく働く男たちの汗染みや着古してボロボロになりかけている様子の汚れ。一人ずつ配給されたものに自分の番号がついている設定。一つとして同じものは無いけれど、場面のつながり上同じでなくてはならないもの、最初に死ぬから予備にのもの、もっとボロくなっていくもの。貧しいからどんどんボロボロとか、つんつるてんの貧乏服とか、男臭い汚れとか、貧しいから貧しいからと、そんなことばかり口にしている。

でも映画になり画面に観たら誰の目にもつかないだろう所まで深く深く読んで、一つ一つに背景のある意味を持たせること、その為に必死になってやっている。
そういうことが自分の服作りに於いても毎回テーマをもって作っているけどその裏の裏へ説得力のあるものにしなければならないと同時に本当に学ぶことが多い。それもとてもゆっくりと自然に身体で実感している。良い経験です。




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